「用途地域」って?
不動産知恵袋 2021.08.18
皆さんは「用途地域」という言葉をご存じでしょうか。私たちが住む街は、住環境を保護し、業務が効率的に行われるために、エリアごとに建築できる建物や用途が定められています🏢。
都市計画法で、住宅系、商業系、工業系、と分類し定められた13の地域を用途地域と言います。
住居ばかりのエリアや、工場が集まっているエリア、背の高いビルや商業施設が並んでいるエリアなど、似たような物件が集まっているのは、建物がこの「用途地域」に沿って建築・利用されているからです。(一部例外有り)
皆さんが気に入った物件でこれから事業をはじめようとする際、この用途地域の制限を受けます。せっかく内覧して内装屋さんにも見てもらって、この物件に決めた!と思っても、実はそのエリアでは希望する事業ができないことがあるのです。
「用途地域」について
用途地域は都市計画法で定められた地域で、大きく「住居系」「商業系」「工業系」の3つの地域に分かれています。
・住居系地域:第一種(第二種)低層住居専用地域、第一種(第二種)中高層住居専用地域、第一種(第二種)住居地域
・商業系地域:近隣商業地域、商業地域
・工業系地域:準工業地域、工業地域、工業専用地域
用途地域だけでなく、建物の床面積でもその事業ができるかどうかも変わってくるため、この業種はこの場所でOK!と一言では言えません✖
(詳細は市役所等行政での確認が必要)
ただ、工場や作業場は工業系地域のみでしか事業ができません。
かとう不動産では、お問合せ・内覧の段階でお客様の用途を必ずお聞きしています。用途を聞くことで、100%の回答をすることはできないのですが、「ここではできません」「内容によって変わってくるので、細かいことは行政に確認おねがいします。」等とお伝えをしています。
物件探しでよくあるこんな声
かとう不動産では、店舗や事務所のお問合せが多いのですが作業場や工場のお問合せも多く頂きます✨。
・住居地域にある倉庫を作業場として使いたい→作業内容によりお断りするケースもあり
・工場を探しているけど、工場ができるエリアでは見つからないので、住居系のエリアでやりたい→住居系地域では工場利用不可なので探してあげられない
「用途地域」を知って効率よく物件探しをしよう!
物件探しや内覧の時間を無駄にしない為にも、この「用途地域」という言葉について知っておくとスムーズですね👆
今回は、用途地域をメインにした物件探しの事例をご紹介しましたが、近隣事情、建物の構造、貸主さんからの要望等も関わってくることがあります👨
物件探しの際は、(特に作業場や工場を探す場合)用途地域にも目をつけて探すと効率よく物件探しができますよ!